グランドマザー

地球へ…の地球防衛軍

地球へ…では地球政府に軍隊があり、地球を防衛しています。
ミュウと人類との全面戦争が始まる前は、何から地球を防衛していたのでしょうか。

ナスカ攻撃の時には、軍人たちが出撃の準備をしながら、海賊退治と演習しかしたことがないと言っていましたね。

地球以外の星で生まれた知的生命体が攻め込んで来ることに備えていたのかと、初めて読んだ時には思ったものでした。

でもそこは周到なグランドマザー、やはりいずれミュウがシステムを、ひいては自分を破壊しにやって来ると予測し、人間を使って自分自身を守るために、強力な軍隊を編成したのでしょう。

コンピューターが人間を駒にして、ミュウを相手にチェスをしていたようなものですね。
ミュウの圧倒的優勢の前に疲弊しながらも、何の疑問もなく戦いに赴き、花と散った人間たち…

戦争を起こして得をする人たちは安全な所にいて、実際に戦闘を行うのは名もない人たちなのだと言うことを戯画化しているのだと思いました。

それにしても冥王星に地球防衛最終ラインの基地があるという設定も、時代を感じさせます。今では冥王星は惑星とみなされていませんものね…