


地球へ…


Archive for the 'リオ' Category
私立シャングリラ学園最終回
Author: admin03 12th, 2008

私立シャングリラ学園最終回は、やっぱり卒業式でしたね。
リオが煙幕(多分)を使ってジョミーを誘拐し「青の間」に連れて行った入学式から始まって、中間試験、学園祭、林間学校、クリスマス、バレンタインと、毎回季節を反映したネタだったので、そうじゃないかと思っていましたけど。
最終回は何だか今までのような圧倒的なパワーがなく、おとなしい感じで、今ひとつ面白くなかったのが残念でした。
地球へ…の脚本を書いた人たちはきっと、しんみりしたものを書く才能より面白いものを書く才能の方があるのでしょう。
ジョミー、もう一年生徒会長…じゃなかった、ソルジャーやらされるんだ…かわいそうに(^_^;)
そしてブルーとフィシスが進学する大学が、シャングリラ学園の隣にあるなんて、ジョミーの今後が思いやられます。
でもリオは二年生でジョミーより上級生なのに、何でそんなにジョミーのこと尊敬しちゃってるの?


ハーレイ
Author: admin01 28th, 2008

ハーレイという名前、私は長い間ファーストネームと信じて疑いませんでした。
でもテレビアニメでは「ウィリアム・ハーレイ」という名前で航宙日誌書いてましたね。
航宙日誌って言う言葉も初めて聞きましたけど、それよりハーレイという名前がラストネームだったことに驚きました。
そこで調べてみると、ハーレイという名前はファーストネームにも、ラストネームにも使われるようです。
まあ何千年も未来の話なので、言語も今とは相当違っているであろうことを考えると、どちらでも良いような気もしますが。
ブルーはもちろん、ゼル、エラなどの長老たちとフィシス、リオなど、主立ったミュウにはジョミーのようなミドルネームやラストネームが無いようでした。
私はずっと、これはユニヴァーサルに囚われていた(フィシスは特別待遇だったようですが)ことのあるミュウたちは、マザーコンピューターによって育った家庭の記録も、記憶も消されてしまったからなのだろうと思っていました。
どこの誰だか分からないようファーストネームだけにされてしまい、人権を奪われ実験体として扱われたミュウたちは、想像を絶する苦難を味わったことでしょう。
古いミュウたちの人間に対する深い憎しみは、こういう経緯により生じたのではないでしょうか。
ハーレイも古いミュウであり、ラストネームが無いので、同じ扱いを受けたはずと思っていたのですが…
それにしてもウィリアムって(^_^;)英語圏で一番多い名前じゃないですか。もうちょっと何とかならなかったのかな?

ジョミーとトォニィ
Author: admin01 21st, 2008

トォニィはジョミーのことを慕いながらも、自分と同じ「超人類」であるジョミーが、人間やミュウのために心を悩ますのが分からないと言い、「少し特別すぎる」とリオに嫌われたりしています。
トォニィはジョミーの意思により「強く生まれて来た」のですから、いわばジョミーの分身でもあったと思います。
そんなトォニィが、人類やミュウよりも進化した自分たち超人類だけで、「自由の天地へ行かないか」とジョミーを誘惑するのは、ジョミーの心の暗部を投影したのがトォニィの欠点だからではないでしょうか。
自分は優れたものであり、自分より劣ったものに奉仕することで一生を終えるのは嫌だと言う割り切った考えは、ジョミーの心の中にも全くない訳ではなく、ミュウの長としての責務を果たすため、常日頃自重している考え方だったのだと思います。
それをあっけらかんと口にしてしまう幼い頃のトォニィは、悪気はないのですが、優れたものが陥りがちな傲慢さに満ちています。
ジョミーはその気になればミュウや人類なんて助けていないで、新たな自由の天地を探しに行っても良かったのですよね。でもそれをしなかったジョミーの生き方が、私を感動させてくれました。
ジョミーには自分自身の存在そのものよりも、この世界の中でどのように生きるのかということの方が重要なのです。
物語の終盤ではトォニィも、人間でもミュウでもないジョミーの、地球を思う懐かしい心のために命を捧げると言っています。
トォニィはこの時点ですでに、人間、ミュウ、超人類などという枠を超えて、ジョミーと同じ、生きる意味を探求する存在になっているのですよね。
ジョミーの中の迷いや矛盾が解消したので、トォニィも成長したのかと考えました。
心理学に、一人の人間の中に存在する複数の人格を分解して見せたものが、物語の登場人物だという考え方があると聞きました。
竹宮恵子さんは大学で教育学を専攻されたそうですから、その辺りを意識して物語を作っているので、地球へ…の登場人物たちがそれぞれに身近に、真実味をもって感じられるのだろうと思います。

なきネズミの長寿(*^_^*)
Author: admin12 19th, 2007

なきネズミは原作では、ミュウの開発した生き物だという事でした。
ミュウは生命科学をはじめとして、科学技術一般に明るかったようですね…
なきネズミは火星で捕獲される生き物と公表されているという設定でしたが、地球から2000光年離れたアタラクシアですから、きっと公表しているユニバーサル自身は、嘘だと分かっているのでしょうね。
アタラクシアで育てられている子供たちは、アタラクシアを地球だと信じさせられ、大人になったら山の向こうの大人の世界へ行くのだと教えられていました。
大人はどうだったのでしょうか?やはり事実を知りながら子供に隠すのは難しいでしょうから、ユニバーサルに勤務するいわゆる「お上」以外の大人たちもまた、コンピューターにより洗脳され、自分たちが地球に住んでいると信じていたのではないでしょうか。
それにしてもなきネズミ、ミュウの開発した生物だけあって長寿です。
ミュウも細く長く、体の虚弱な分旧人類の3倍の寿命があるということでしたから。
地球へ…の原作で、最後になきネズミが出て来たのは、メンバーズで編成された対ミュウ特別部隊の攻撃を受けた後、ジョミーがリオとエレベーターに乗っている場面でした。
この時トォニィは10歳そこそこですから、ジョミーは35歳くらい?
と言うことは、少なくともなきネズミは20年位は生きていることになります。
「ゾウの時間 ネズミの時間」と言う本がありましたが、この中で「一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じ」と解説されていました。
つまり、小動物ほど鼓動が早いので、寿命が短いということなのですよね。
あの小さななきネズミを、どうやってそんなに長寿に作ったのか…
そういえば、映画「グリーンマイル」で、トム・ハンクス扮するポールと一緒に、死刑囚ジョンの不思議な力を注がれたネズミ「ミスタージングルス」も、ポールと共にずいぶん長生きしてましたよね。
やはり超能力のなせる業に違いありません。
竹宮恵子さんは多分、そこまで考えていなかったのではと思うのですが、あまり緻密に計算されていない設定に関しては、読みながらここの設定ってこういうことかな?などと考えるのが、また楽しかったりします。

ジョミーの両親はどうなった?
Author: admin12 18th, 2007

地球へ向かうと同時に、システムの要である教育を担う育英都市を制圧するため、アタラクシアを目指したジョミーたち。
アタラクシアを制圧したジョミーが真っ先にリオに調査を頼んだのは、もちろん両親の所在でした。
そのすぐ後、テラズナンバー5と対決した時に「15年前お前の成人検査から逃れた」と言っているので、ジョミーは29歳で、その15年間両親のことを思わなかった日はなかったことでしょう。
恐らく両親の方は、それ程愛着を持ってジョミーを育てた訳ではなく、職業だから職務(とコンピューター)に忠実に一生懸命義務を果たしただけなので、ここまで一途に両親を想うジョミーの心が哀れでした。
しかも両親は、ジョミーが成人検査に合格できずミュウとして生きることになった時点で、「処分」されていたことは間違いないでしょう。
竹宮恵子さんは、主な読者が子供であることを想定した少年漫画で、はっきりとそれを描写するのを避けたのだと思います。
リオの「あなたのご両親はすでに他の育英都市に移されてしまっていて…おそらくあなたの逃亡の直後でしょう。行き先の明示はありませんでした」と言う台詞が、全てを表しています。
完璧なコンピューター管理社会で、異動先が分からないなどと言うことが起ころうはずもありません。
思わず「…殺されたのか?」と問うジョミーに、「いいえ!まさか!確かに移籍したと記録されていただけです」と苦し紛れに答えたリオ自身の両親も同様に、不適格者を育ててしまった養父母ということで、リオがミュウの船に迎えられた後に「処分」されたに違いありません。
SD体制下では、14歳のいたいけな子供を、成人検査に失敗し、地球のシステムを知り、なおかつ洗脳されず子供のままの危険分子というだけの理由で簡単に処刑してしまえるのですから、大人であればなおのこと、それ以外の結論はないと思います。
それでも「マムもどこかの星でミュウの子を世話するようになるだろうか」と、あくまでも両親がどこかで健在でいるという希望を捨てないジョミー…
ジョミーの強さであると同時に弱さでもある優しさと、繊細さとを感じました。

シロエ役の井上麻里奈さん
Author: admin11 24th, 2007

セキ・レイ・シロエに対する思い入れを語った流れで、TVアニメでシロエ役をなさった井上麻里奈さんについて少々。
私はTVアニメは子供の頃以来全く見ていなかったので、声優さんのことも全然知りませんでした。地球へ…に出ていた声優さんの中で、名前を知っていたのは浪川大輔さんだけです。
浪川大輔さんは、スターウォーズのアナキン・スカイウォーカー役、ロード・オブ・ザ・リングのフロド役をなさっていたので、名前は知っていました。
でもエンドタイトルを見てリオの声が浪川さんだと知り、声優さんって役に合わせて全然違う声が出せるんだなあと感心しました。
リオの声は、アナキンともフロドとも全く違う人の声に聞こえましたから…
それとキャプテン・ハーレイ役の小杉十郎太さんは、どこかで聞いた声のような気がすると思っていたのですが、グレイズ・アナトミーの心臓血管外科医、プレストン・バークの声の人だったのですね!
小杉さんは、バークの時とハーレイの時とで、ほとんど同じ声だったように思います。なかなか渋くて良い声ですね。
地球へ…のTVアニメで、それぞれの声優さんがみんな役にぴったりの声で、なかなか素晴らしい配役だったと思うのですが、中でもシロエ役の井上麻里奈さんは、出色でした。
シロエが出演した第7話から9話を見た私は、シロエの声が少年の幼さと瑞々しさを残しつつ、聡明で、繊細で、なおかつ怒りと苛立ちを含み、一方でとてもセクシーに感じて、一体この井上麻里奈さんってどういう人だろう?と、ネットで検索してしまいました。
そしてまだ大学を卒業したばかりの22歳の女性と知って、びっくり(@_@)
しかも、何と美しく可憐な容姿…
Premium Fan Disc 3の中では、女の子らしからぬさばさばした面も見せてくれ、またシロエに対する愛着も披露してくれて、嬉しかったです。
私、同性ながら井上麻里奈さんに恋してしまいました(*^_^*)時々麻里奈さんのブログを見に行っちゃう位です…
シロエに井上麻里奈さん以上の適役はあり得なかったと思っています。井上麻里奈さんと言う素晴らしい声の持ち主によってシロエに新しい生命を吹き込んでくれた事に関しては、TVアニメを作った人たちに感謝で一杯です。
でもね、シロエは体制に反抗してはいても、秩序や調和を乱すような子じゃないんです!
人を出し抜いて自分だけ抜け駆けしようとか、そんなセコイことを考えたり、他人を見下したりするような子でもないんです!
ちゃんと友達もいて、人から好かれる子だったんです!
TVアニメのシロエは、やたらと人を見下し、調和を乱し、けっこう嫌な子だったように思います。しかも、シロエはミュウだったということになっており、それはちょっとどうだろ?と私は思いました。
人間でありながらSD体制に反抗し、コンピューターの言いなりになることをとことん拒否したシロエという存在があったればこそ、キースは自分が地球のシステムを護持するために作られた存在で、その運命に逆らうことはできないと知りつつも、ずっと体制への疑問を持ち続けて生きていくことになったのですから…
これがもし、シロエがミュウであったなら、コンピューターによる支配を拒絶するのはある意味当たり前のことで、これ程の影響をキースに与えなかったと思うのですけれど…
でも井上麻里奈さんの演技のあまりの素晴らしさに、ストーリー的には何だかなあと思いつつも、シロエの出てくるくだりを何回も見直してしまった私でした(^_^;)

