


地球へ…


Archive for the '地球へ…' Category
ツェーレン
Author: admin11 16th, 2011

ジョミーが地球へ向かう時に、ツェーレンに船を託すことは、必然だったと考えています。
ジョミーの心をミュウの中でも一番良く理解できるのは、ジョミーの意志により生まれた存在、ミュウの中でも特殊な、なんとなく浮いた存在であったナスカの子たちだと思うので。
ツェーレンは物語の終盤で、地の底からの叫びを聞き、人類を助けるために地球へ降下することを選びます。ジョミーがテラへ向かう時に、「非常の時にわれわれのことは考えるな……遠い仲間のことだけを考えるように」と言い残したにも関わらず。
ツェーレンには、ジョミーならば同じ選択をしたと分かっていたからでしょう。
遠い仲間-ミュウのことだけを考えず、ミュウであろうが人類であろうが、はたまたナスカの子であろうが、助けを必要としていれば自分を犠牲にしてでも無条件に助けると言う、究極の奉仕の精神ですね。
人類とミュウとの間の境界を、人類ともミュウとも違うナスカの子、ツェーレンが取り払ったことで、それまであった人類とミュウの対立はもちろん、ミュウとナスカの子たちとの間の確執も、取り払われたのだと感じました。
3年以上ブログをほったらかしにしていたら、知らない内にBloggerのシステムが変わっており、WordPressに移行するのにすごい苦労をしてしまいました。頂いたコメントも、全部消えてしまったし(T_T)
3年前に下書き段階で放り出していた投稿が何編かあったので、久々に書いてみました。


オープニング、エンディング
Author: admin12 26th, 2007

地球へ…の映画版の話題をことさらに避けて来た訳でもないのですが、あまり興味がないので、書くことがなかったのですよね(^_^;)
映画版は30年近く前の作品を最近初めて見たせいもあるのでしょうが、絵は酷いわ、ストーリーは支離滅裂だわ、メカはダサいわ(ミュウの船なんて、ヤドカリみたいですからね…)と、突っ込みどころ満載で、TVアニメに不満だった私も、これを見ちゃったら「まっこれと比べればTVアニメはまだ許容範囲内かな?」と思う程でした(T_T)
あの作品が本当にヒットしたんでしょうか…とても信じられません(/_;)特にあの主題歌、あれはないんじゃないかなあ…
あの映像を見せられた後、ラストの歌で駄目押しの脱力感…
いかに斎賀みつきさんが好きだとおっしゃっていても、あの凛々しい声で歌って下さっても、ダサいものはダサい(^_^;)
それに比べれば今のアニメの音楽って、普通の音楽ですよね!
地球へ…のTVアニメのオープニング、エンディングは、どれもなかなか良い曲でした。
ただ、私が本放送を見始めた頃のオープニングテーマは高橋瞳さんの曲で、その30秒程を聞いた限りでは、歌がうまくないという程度の印象だったのですが、スカパー!でフルコーラスを聴いて、びっくり(@_@)
あまりにも音程が狂い過ぎ…特に高い声は出せないらしく、高音域は全て半音くらい低い音しか出ていません。
これをさほど歌が下手だと分からないように編集しちゃう音楽スタッフの能力がすごいと、変なところに感心してしまいました。
でも、オープニング、エンディングの音楽をそれぞれ二曲ずつ作っちゃう予算があったなら、もっと脚本とかにお金を割けなかったのでしょうか…

地球へ…との再会
Author: admin11 27th, 2007

地球へ…がTVアニメになっていると知ったのは、本当に偶然のことでした。
普段はあまり書店へ行かず、amazonなどで本を買っているのですが、その日は何故かふらっと紀伊国屋に行ったのでした。
そして漫画なんてもう何年も読んでいなかったのに、その日に限って何故か漫画のコーナーの前を通ったのです。
ふと目に付いた、見覚えのある絵の表紙!
それは地球へ…の新装版でした(@_@)しかも、帯には大きく「TVアニメ放送開始」の文字が躍っています!
ちょうど30年前に連載が開始された、この漫画史上に燦然と輝く古典的名作が、今頃になってアニメになろうとは…
地球へ…との初めての出会いもそうでしたが、再会も本当に運命的なものを感じました(ちょっと大げさ?)
他にも荷物があったにも関わらず、3巻とも即買いして帰ったのは言うまでもありません(^_^;)
それが7月末のことだったのですが、私はTVアニメというのが3か月で終わらないものだということを全く知らず、4月から放送が始まったなら、とっくの昔に終わってしまっただろうと思い込んでいました。
だって、普通ドラマは3か月で終わっちゃいますからね…
そんな訳で放送がまだ続いていると気付くまでに、二週間以上を要してしまいました(T_T)
原作がいくら名作とは言え、30年も前のものですから、今読むとかなり古臭く感じる点も多いです。
TVアニメでは、その辺りを現代的に改変して、成功だったと思います。
例えば、30年の間のテクノロジーの進歩ってすごいなあと思うのですが、原作のコンピューターの描写、古いですね(^_^;)
リール状のテープがくるくる回ってたり、紙に穴が開いたのが出て来たり、計器類が全部アナログだったり…スーパーコンピューターはおろか、パソコンさえ無い時代の作品ですから、当たり前ですけど。
登場人物の服装にも、時代を感じます。この頃の未来の服装のイメージというのは、体にぴったりした「全身タイツ」様のものだったんですね。
かと思えば、頭にヒモを巻いたり、やけにヒラヒラした服装だったりと、その頃のフラワーチルドレンとかヒッピーみたいな格好の人がいっぱいいたりして…
TVアニメでは飛行機や宇宙船、機械類も現代的と言うか、未来的になってました。
ミュウの宇宙船だけは、何故か原作にはなかった舵が付いて、レトロな感じになってましたけど…
また、「ESP」という言葉が、現代ではかなり陳腐になってしまっているので、語源は「精神」を意味する「psy」なのでしょうが、「サイオン」という言葉に置き換えていましたね。
地球へ…のTVアニメは、今の子供たちが見ても奇異に感じないような世界観で作られていました。
こんなに古い作品を現代によみがえらせてくれて、そのおかげでカラーのページも再現された本が読めて、本当に良かった(*^_^*)
テラズナンバー5が、原作では頭に変な角の生えた女性型ロボットみたいな物体だったのが、TVアニメではでっかい顔だけ(しかも左右非対称)になっていたのは、どっちもどっちかなと思いましたけど…

地球へ…と私
Author: admin11 18th, 2007

地球へ…は竹宮惠子(連載当時は竹宮恵子)さん原作、1977年から足かけ4年にわたって「マンガ少年」という雑誌に連載された漫画です。
地球へ…と出会ったのは、小学生の時でした。近所に住んでいた担任の先生のお宅に遊びに行って地球へ…を読み始めたら止まらなくなり、借りて帰りました。その時に受けた衝撃は、未だに忘れることができません。
それ以降、もちろん漫画もちょっとは読み、たくさんの小説を読み、映画や舞台などを見ましたが、地球へ…以上の影響と感銘を受けたものはなかったと言っていいでしょう。
地球へ…は私にとって、「生きるとは、人間とは、正義とは何か」を初めて真剣に考えるきっかけとなった、本当に大切な漫画です。
中学生の時にやっと自分でコミックスを買ってからは、折に触れ(悩んだりした時が多かったかも)何度も読んでいたのですが、就職し、異動を繰り返している内に、紛失してしまいました。
日常の雑事に紛れて、しばらくは「地球へ…」のことを忘れていましたが、ひょんなことから2007年の4月からTVアニメが放映されていたと知り、途中から見始めて、先日やっと全部を見ることができました。
成人して以来初めてアニメ見ましたね(^_^;)
それも、ハードディスクに毎週録画してまで…
地球へ…の原作を何十回も(ひょっとしたら百回越えてるかも…)読み、原作の深さ、面白さを良く理解していると自負する私には、TVアニメに対してちょっとそれはどうだろ?と思う点も多々ありましたが。
それでもあんな美しい絵と(今のアニメーションって、CGで作ってるんですね!映画と同じじゃないですか…)、素晴らしい音楽を使い、素敵な声の声優さん達を起用して作られて、また新しい世代に地球へ…が読まれていくきっかけになったと思うと、まるで自分のことのように嬉しいです。
TVアニメ放映をきっかけにネット上で色々な議論がされているのを見て、私も参加してみたいと思ったのですが、内気な上にアニメのことが全く分からない私は、たくさんの人が侃々諤々と論議している中に入って行けず、とうとう自分の好きなことを書こうとブログを立ち上げてしまいました。
地球へ…をはじめSFアニメ関連のブログです。

