なきネズミは原作では、ミュウの開発した生き物だという事でした。
ミュウは生命科学をはじめとして、科学技術一般に明るかったようですね…
なきネズミは火星で捕獲される生き物と公表されているという設定でしたが、地球から2000光年離れたアタラクシアですから、きっと公表しているユニバーサル自身は、嘘だと分かっているのでしょうね。
アタラクシアで育てられている子供たちは、アタラクシアを地球だと信じさせられ、大人になったら山の向こうの大人の世界へ行くのだと教えられていました。
大人はどうだったのでしょうか?やはり事実を知りながら子供に隠すのは難しいでしょうから、ユニバーサルに勤務するいわゆる「お上」以外の大人たちもまた、コンピューターにより洗脳され、自分たちが地球に住んでいると信じていたのではないでしょうか。
それにしてもなきネズミ、ミュウの開発した生物だけあって長寿です。
ミュウも細く長く、体の虚弱な分旧人類の3倍の寿命があるということでしたから。
地球へ…の原作で、最後になきネズミが出て来たのは、メンバーズで編成された対ミュウ特別部隊の攻撃を受けた後、ジョミーがリオとエレベーターに乗っている場面でした。
この時トォニィは10歳そこそこですから、ジョミーは35歳くらい?
と言うことは、少なくともなきネズミは20年位は生きていることになります。
「ゾウの時間 ネズミの時間」と言う本がありましたが、この中で「一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じ」と解説されていました。
つまり、小動物ほど鼓動が早いので、寿命が短いということなのですよね。
あの小さななきネズミを、どうやってそんなに長寿に作ったのか…
そういえば、映画「グリーンマイル」で、トム・ハンクス扮するポールと一緒に、死刑囚ジョンの不思議な力を注がれたネズミ「ミスタージングルス」も、ポールと共にずいぶん長生きしてましたよね。
やはり超能力のなせる業に違いありません。
竹宮恵子さんは多分、そこまで考えていなかったのではと思うのですが、あまり緻密に計算されていない設定に関しては、読みながらここの設定ってこういうことかな?などと考えるのが、また楽しかったりします。