地球へ…の連載が始まった1977年には、スターウォーズが公開されているのですよね(^_^)
地球へ…の第一部が終了した後にスターウォーズが公開されたので、第二部から一層スケールが大きく、宇宙全体を舞台として物語が展開し始めるのは、やはりスターウォーズの影響があったものでしょう。
第二部が連載されている頃にはすでにスターウォーズが話題になっていたと見え、第二部の総集編に収録されている「まんまりの日々 またのタイトル”テラ”のできるまで」の中に、「理力」と言う言葉が出て来ます。
そういえば、スターウォーズ新三部作が公開されるまで、「フォース」は「理力」と訳されていたなあと懐かしくなりました。
竹宮恵子さんが「理力」を口にするのは、アシスタントさんにコンピューターパネルの碁盤目を所々黒く塗るよう指示するところです。
セキ・レイ・シロエが、キース・アニアンの出生の秘密を探るため、E-1077のデータバンクを管理する技師さんに近付き、情報を引き出してもらうよう頼む場面でした。
この場面、巨大なコンピュータールーム一杯にパネルが並び、それを部屋の中央のずっと下の方から見上げるように描いてあります。
真ん中にちっちゃな宇宙船に棒のようなスタンド(?)の付いたものがあり、これが実際にコンピューターを操作する道具のようでした。
今のコンピューターの概念とは随分違いますが、これはこれで、当時の未来感が何となく分かり、レトロながらも面白いと思います。
このページ、シロエの「マザー・イライザ!お前の最愛のトップエリートを…お前の手でぶちこわさせてやる!」という独白も加わって、とても印象的なページでした。
でも、これを描くのに二人のアシスタントさんが3時間もかけたとは、漫画とは本当に手のかかるものなのですね…
筆を使うとはみ出してだめよぉ!とか騒ぎながら四苦八苦しているアシスタントさんたちに、竹宮恵子さんは涼しい顔で「理力をお使いなさい」と言うのです(^_^;)
この頃竹宮恵子さんとアシスタントさんたちの間で、スターウォーズがちょっとしたブームだったのでしょう。
今発売されているコミックスだと、こんなことは知る由もないので、マンガ少年別冊版が手に入ってご満悦の私でした。