ジョミーが地球へ向かう時に、ツェーレンに船を託すことは、必然だったと考えています。
ジョミーの心をミュウの中でも一番良く理解できるのは、ジョミーの意志により生まれた存在、ミュウの中でも特殊な、なんとなく浮いた存在であったナスカの子たちだと思うので。
ツェーレンは物語の終盤で、地の底からの叫びを聞き、人類を助けるために地球へ降下することを選びます。ジョミーがテラへ向かう時に、「非常の時にわれわれのことは考えるな……遠い仲間のことだけを考えるように」と言い残したにも関わらず。
ツェーレンには、ジョミーならば同じ選択をしたと分かっていたからでしょう。
遠い仲間-ミュウのことだけを考えず、ミュウであろうが人類であろうが、はたまたナスカの子であろうが、助けを必要としていれば自分を犠牲にしてでも無条件に助けると言う、究極の奉仕の精神ですね。
人類とミュウとの間の境界を、人類ともミュウとも違うナスカの子、ツェーレンが取り払ったことで、それまであった人類とミュウの対立はもちろん、ミュウとナスカの子たちとの間の確執も、取り払われたのだと感じました。
3年以上ブログをほったらかしにしていたら、知らない内にBloggerのシステムが変わっており、WordPressに移行するのにすごい苦労をしてしまいました。頂いたコメントも、全部消えてしまったし(T_T)
3年前に下書き段階で放り出していた投稿が何編かあったので、久々に書いてみました。